書評・読書記録

「シンプルに考える」を読みました。

今や誰もがスマホに入れているアプリのLINE

連絡手段として爆発的なスピードで普及し、ゲームや決済手段としても利用されている。そのアプリは、いかにして生まれ、いかにして成長したか。その経営方針が語られた一冊。

著者紹介

2003年にLINE株式会社の前身ハンゲーム・ジャパン株式会社に入社、2007年に代表取締役へ。2015年、同職退任。しかし、その前歴として、日本テレビ放送網、ソニーと大企業を渡り歩いてきた。

大企業からベンチャーまで知っている経営者が目指したものとは。日本テレビやソニーで行き詰まった経験から、何を得て、どう活かしたのか。そのエッセンスを取り上げていく。

経営においてシンプルとは何か

会社を経営する上で、一番大切な事は何か。

この問いに対して、森川氏は「ヒット商品をつくり続けること」と定義している。戦略、ビジネスモデル、利益、社員の幸せも全てヒット商品を生み出し成長するからこそ、意味があるものなのだと。

では、そのためには何をすれば良いか。

ユーザーのニーズに応える情熱と能力をもつ社員だけを集める。そして、彼らが、何ものにも縛られることなく、その能力を最大限に発揮できる環境をつくり出す。

このように結論付けている。

それでは、ユーザーのことだけを考える経営とは、一体どのようにすれば良いのだろうか。

スピード感を生む経営

ユーザーのことを考える経営には「スピード感」が不可欠である。特にインターネットの世界では市場環境が目まぐるしく変わり、当初の計画を変更することもザラである。ユーザーの求めるものを即時リリースしなければ、多くのチャンスを逃してしまうからだ。

そこで、ユーザーのために必要な経営は以下のポイントである。

「人」「文化」「意思決定」

この内容について書いてしまうと意味がないので、是非、本書を読んでみて欲しい。LINEが成長していく過程で、どんな問題が発生し、どのように解決をしていったかが見どころである。

おわりに

「ユーザーのニーズに応える」という本質からブレず、シンプルに突き進む。それは、時に合理的であり、時に残酷であり、時に衝突を生む。

確かにシンプルで簡単なように見えるこの経営方針は、努力を厭わず、目標に向かっていく熱い原動力と能力が必要な大変厳しいものである。

誰もが真似できるとは思わないが、これがプロフェッショナルだと思わせる経営がそこにはあった。

・書籍情報
『シンプルに考える』
森川亮(ダイヤモンド社)




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