書評・読書記録

「本の雑誌の坪内祐三」を読みました。

随分と前に読み終わっていたが、取り上げていなかったので改めて。

2020年1月に急逝した評論家・エッセイストの坪内祐三が1991年から2020年まで『読書日記』以外に『本の雑誌』に書いた原稿、対談、座談会などを全て収録。

ファンブックというのも変だが、『本の雑誌』と坪内祐三が好きな人は必ず楽しめる一冊となっている。

著者紹介【坪内祐三】

下記にて紹介済み

「右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。」を読みました。

かつて日本には新聞や雑誌で時事議論をする知識人が溢れていた。それは、論壇と呼ばれ、大いに盛り上がっていたという。 ところが、今はどうだろうか。新聞や雑誌の購読率は下がり、情報源のTwitterではリン ...

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『慶應三年生まれの七人に旋毛曲り』『右であれ左であれ、思想はネットでは伝わらない。』と2度書評でも取り上げ、その内容の深さや見識には恐れを抱いていた。

著作も遺されてはいるが、気軽に読むにはなかなか難しい内容が多い。

そこで絶好な書籍が、この『本の雑誌の坪内祐三』である。

個人的に興味を引いた内容は

【特集】昭和の文学が面白い!
突発番付編成委員会
昭和の雑文家番付をつくる!
亀和田武・坪内祐三・目黒考二

【特集】活字で自活!
不連続活字自活男対談
週刊誌の編集者は早急に「魚雷自身」を書かせなさい!
坪内祐三VS荻原魚雷

【特集】角川春樹伝説!
角川春樹ロングインタビュー
死ぬまで現役の編集屋なのだ!

雑文家番付や荻原魚雷との対談は、私にとって新たな書籍と巡り会うきっかけになった。他にも文壇バーを巡った企画や、神保町についてなど気軽に読めて面白いものも多い。

そして、何より忘れてはいけないのが目黒考二とのロングインタビュー。

坪内祐三が世に出るきっかけとなったと言っても良い。

もちろん、自分の知識の浅さでは読んでいても相変わらず付いていけない事も多かった。

しかし、本書で取り上げられている人物やエピソードを自分で調べることで、ほんの少しでも近づけるのではと読むのも知識が広がり楽しいものである。

・書籍情報
『本の雑誌の坪内祐三』
坪内祐三(本の雑誌社)




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