書評・読書記録

「猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言」を読みました。

ちらほら書評などが出始めて、なかなか面白そうだったので購入。

「週刊SPA!のコラムか・・・」と軽い気持ちで読み始めましたが、その内容はかなり濃いものでした。

猫組長とは

著者紹介より

神戸生まれ。元山口組系二次団体幹部。若くして反社会組織に身を投じ、仕手戦やインサイダー取引を経験。グレーゾーンのファィナンスや国際金融を得意とする経済ヤクザとして活躍し、タックスヘイブンにも複数企業を保有している

ツイッターでは8万人を超えるフォロワーがおり、メディアにも出演歴があり、調べればWikipediaも出来て、お名前もわかってしまう今では有名な人ですね。

経歴や人物としては、いろいろと思うところがある人もいるでしょうが、それは別として本書の紹介をしていきたいと思います。

侮るなかれ本格化経済コラム

著者は国際金融にかなり精通しており、出てくる用語も専門用語が豊富です。

最初の方は、ニュースでも話題になった金の密輸入やパナマ文書が関わる問題を取り上げてます。さらにはマネーロンダリングに重要な香港の口座の開き方などまで書かれています。

政治的な話ですと、金正男と出会った経験や北朝鮮とアメリカの関係、フィリピンの金融の歴史などの背景まで詳しく書かれています。

これは、ニュースで触れる情報とは別の情報であり、かといって詳しい書籍を探して読むのは面倒くさい人には、さらっと知ることができるお勧めのコラムです。

ちなみに後半はいかにも裏社会といったビジネスの話がてんこ盛りとなっています。

国際金融については、私みたいな小さな事務所には全く縁のないものですが、新聞で紙面をにぎわせている裏にはこんな取引があったんだなと大変興味深いものでした。




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