秋葉原を降りて万世橋の方に向かい、この近くで有名な蕎麦屋といえば「やぶそば」か「まつや」です。
今回は1880年創業、2014年に不慮の火災で新たに再建された「かんだやぶそば」に2人で訪れました。
外見は新しくなっても老舗の伝統は変わらず!
レポート
時間は日曜の17時過ぎ。
夕飯には少し早いですがラストオーダーが20時なので、お酒も飲みたいので少し早めに訪れました。ほぼ満席の大盛況です。
店内には店員さんの「いらっしゃい~~」「ありがとう存じます~~」という独特の節回しが響き渡ります。
そして、女将さんの「せいろ~う~いちまい~~」の読み上げの声。
これが「かんだやぶそば」なのです。
さて、早速そばにいく前に一杯引っ掛けます。
注文したのは鴨ロース、刺身湯葉、天たねの3品。あなご焼きも食べたかったのですが、こちらは既に売り切れでした。残念です。
注文した品が来るまではお通しの味噌でお酒をチビチビ。ちょっとした辛さと味噌のしょっぱさで。これだけでお酒が進んでしまいます。
と、もう半分ほど飲んでしまっていると、鴨ロースと刺身湯葉が到着です。値段を考えると少量ですが味は満足です。
そして、天たね・・・は写真を撮りそびれました(笑)
天たねが届くと店員さんが「衣に塩気があるので、この後せいろうそばをお頼みになるなら残しておいて一緒に食べるのも良いですよ」と親切に教えてくれました。
天たねは衣がサクサクのかき揚げです。サクサク過ぎて、お皿からポロポロこぼれてしまう粗相も。
2人で3品なのであっという間にお酒とともに食べ終わり、締めのせいろうそばを注文です。
せいろそば、綺麗な緑色をしています。(写真だとちょっとわかりにくいですが)
これは初代の堀田七兵衛氏が、夏に蕎麦の色を良くして食欲を増進してもらおうと考えたものらしいです。
いまはクロレラを使って緑色を出しているようで、写真よりももっと鮮やかな色なので知らない人はびっくりするかもしれません。
蕎麦はのど越しが良く、汁は出汁がよく香ります。
お酒を飲んでいたので丁度良かったのですが、一人前の量がかなり少ないのでお昼なら二人前は欲しいところです。
この日は軽くお酒を入れて腹八分目といった感じで楽しめました。
季節によっては、白魚そば・松茸そば・かきそばなど旬のメニューもあるようで一年中通って楽しむ事が出来ます。
美味しいお蕎麦と老舗の味を感じてみたい方は、ぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
評価
味 ★★★★☆ 3.5~4点
通っても飽きない安心できる美味しさ。季節のメニューも期待できそう。
接客・店内 ★★★★☆ 4点
女将さんや店員さんの独特な節回し、食べ方を親切に説明してくれたりと申し分なし。
値段 ★★★☆☆ 2.5点
- せいろうそば 670円
- 鴨ロース 670円
- 刺身湯葉 860円
- 天たね 1340円
- 菊正宗特選 770円
全体的にかなり量が少ないので、値段を気にしてしまうと不満が出てしまう。
総合評価
旧店舗は焼失してしまったとはいえ、老舗の雰囲気は感じられます。
座席が近く、外国人観光客も多いですが、そこまで騒がしいという感じもしませんでした。
軽くつまんで飲んで、蕎麦を手繰って2~3000円を高いと見るか安いと見るか。