投資法を学ぶ

ファンダメンタル分析をしよう!

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株式投資の手法には大きく分けて2つの方法があります。

一つはファンダメンタル分析、もう一つはテクニカル分析です。

今回はファンダメンタル分析に焦点を当てて解説したいと思います。

投資の基本?ファンダメンタル分析とは

概要

ファンダメンタル分析とは、いわゆる企業の業績や財政状態を分析し銘柄を選ぶ方法です。

それでは、企業の価値を判断して投資するとはどのような銘柄に投資することなのでしょうか。

 

一つは、業績が伸びている企業でそれに応じて株価も上昇しそうな銘柄

もう一つは、業績や財政状態から見て株価が実態より割安に放置されている銘柄

 

前者は「成長株」もしくは「グロース株」と呼ばれ、後者は「割安株」や「バリュー株」と呼ばれます。

どちらかというと大きな利益の狙える「バリュー株」の方が人気でしょうか。

ファンダメンタル分析は、企業価値から株価を測るという意味ではオーソドックスな投資手法と言えます。

世界一の投資家の手法

投資を学ぼうとしている人なら誰でも聞いた事のある投資家といえばウォーレン・バフェットでしょう。

世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務め、その手法は長期投資を基本とした企業の内在価値も含めた基準による投資を行っています。

運用成績としては複利計算で約20%のリターンを40年以上に渡って出しており、2007年には世界長者番付で620億ドル(約6兆4360億円)となり初めて1位になりました。

注意するべき点は、残念な事にバフェットの投資手法は経営者の優秀さなど数字に表れないものにも注目していることです。

しかし、企業の財政状態や経営成績を中心に評価していることには変わりないので、ファンダメンタル分析といえるでしょう。

いきなりバフェットのような投資手法は理解できなくても、その哲学から学ぶ事はできます。

指標と使い方

ファンダメンタル分析は決算書や決算のときに公表される資料を読み、いくつかの指標を算出して分析を行います。

主な指標の意味と簡単な使い方は以下の通りです。

自己資本比率

株主からの出資による金額と会社が稼いだ各種剰余金などの合計を総資産額で割った比率を言います。

純資産の額/総資産の額

パーセントが高ければ高いほど負債が少ないと考えられるため、財務の健全性を表しています。

BPS

Book value Per Shareの略で「1株当たり純資産」を意味しています。

純資産の額/発行済株式総数

総資産の額-総負債の額=純資産の額になるため、これを株式数で割ると、帳簿価額を反映した株価が算出されることになります。

あくまで目安ですが、あまりにかけ離れていると株価が大きく動く可能性があると言えるでしょう。

EPS

Earnings Per Shareの略で「1株当たり純利益」を意味しています。

当期純利益/発行済株式数

1株が生み出す利益の額を表しているため、何年か比較する事で企業の成長性を判断する事ができます。

PER

Price Earnings Ratioの略で「株価収益率」を意味しています。

株価/1株当たり純利益(EPS)

株価が1,000円でEPSが100円の場合、PERは10倍となります。

この意味は、現在の純利益を生み出す経営成績を維持できるならば、投資した金額(株価)を10年で元が取れるということになります。

割安な銘柄を探す代表的な指標となっていますが、赤字の場合には機能しないことや、純利益の変動が激しい場合には大きくブレてしまうなど信頼性が落ちます。

PBR

Price Book value Ratioの略で「株価純資産倍率」を意味しています。

株価/1株当たり純資産(BPS)

先ほどBPSは帳簿価額を反映した株価と述べました。

したがって、PBRの値が1以下ならば実際の株価より割安となります。

こちらも割安な銘柄を探す代表的な指標で、PERとの違いはブレの少ない資産価値に注目している点です。

ROE

Return On Equityの略で「自己資本利益率」を意味しています。

1株当たり純利益(EPS)/1株当たり純資産(BPS)

純資産あたりの純利益の獲得割合を表しているので、経営の効率性を示しています。

ROEはバフェットも基準としている人気の指標ですが、「ROEの呪い」などと言われ、実は平均値へと回帰していく傾向が指摘されています。

また、分子の自己資本の割合が高いほどROEは低くなりがちな問題もあり、ROEを見る場合には自己資本比率は数年分のROEをチェックしましょう。

ROA

Return On Assetsの略で「総資産利益率」を意味しています。

純利益/総資産

このように単純な式ですが、実は以下の式でも表す事ができます。

ROE(純利益/純資産)×自己資本比率(純資産/総資産)

したがって、自己資本比率の高い健全な企業を選択したい場合にはROEだけでなくROAの比較もするようにしましょう。

まとめ

どの指標を使うかは、それぞれの投資判断によります。

さまざまな財務分析の書籍が発行されていますので、まず自分にあった投資手法や自分が真似したい投資家の手法から勉強してみると良いと思います。

そして、いろいろ勉強していくうちに自分の中でしっくりと来る判断基準が見つかると思います。




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