7月4日の日経新聞朝刊よリ「円「148円」が分水嶺 変動相場制、50周年の試練 」という記事に注目。
外国為替市場で再び円安が進んでいる。生産性の向上や地方経済の活性化が遅れたまま、資本逃避を伴う超円安時代を迎えた場合、巨額の借金を抱える国家財政は危機に直面する。国民生活はインフレで困窮する。1973年2月の変動相場制への移行から丸50年が経過した。新たな試練が迫る。
ここからは有料版となるが、ざっとまとめると以下のような内容だ。
・円安なら50年移動平均線の151円近辺に注目
・原油高騰がなければ、ある程度の円安も悪くない
・ただし、スタグフレーションを避けるため国内生産性の向上が必須
2022年10月に151円台をつけてから、再び円安が進んでいる。目安の一つとして50年移動平均線が円安のメドで、20年と30年移動平均線である115円近辺が円高のメドになるようだ。
しかし、直近の戻りで言えば40年移動平均線の122円近辺もメドになりそうだという。
そうなると、以前のように輸入物品が安く買えるようになったり、アメリカ株投資のためにドルを安く仕込むのも難しくなるかもしれない。
私が保有しているアメリカ株は、1ドル110円台前半で購入しているため円安により大幅な含み益を得ている。しかし、40年移動平均線がメドになってしまうと、もう円高の時代は来なくなり、同様の仕込みはできない。
アメリカ株の投資では円安の恩恵を受けているが、当然、円安は良いことだけはない。原油高や輸入品の物価が上がると生活に大打撃となる。
結局は、日本経済が発展しないと意味がないのだ。
ただ、50年移動平均線を信じるなら、一旦ドル建て資産を円に換えて120円台で仕込める日を待つのも一手かと考えている。