雑記

数々の最年長記録を樹立した山本昌はいかにして進化したか!

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2014年7月28日放送の「プロフェッショナル仕事の流儀」は、中日ドラゴンズの山本昌投手でした。

彼は現在現役最年長の48歳で投手として昨季は5勝を挙げています。

何故、彼はその年齢になっても第一線に交じることができるのか?

入団4年目、いまだ0勝の山本昌はそこで一人の恩師に出会ったのでした。

山本昌とは一体何者か?

詳しい事はウィキペディアでもじっくり読んで頂くとして、ここでは簡単に触れていきたいと思います。

職業

ラジコン選手、2002年には全日本選手権のEPツーリングカースポーツクラスで4位に入賞した。

甲虫飼育、世界の甲虫を集めて息子と一緒に飼育していた。近所の山へ早朝に出かけ、秘密のスポットでカブトムシやクワガタを獲ったりしているとされる。

などと、言われているが本当はプロ野球選手である。

高校時代の成績は2年夏、3年夏共に、神奈川大会準々決勝敗退だったが、左投げとコントロールの良さを買われて、ドラフト5位で中日ドラゴンズに指名を受けて入団。

成績

持ち球は最速143km/h(43歳時)のストレート、落差の大きいカーブ、スライダー、スクリュー。

通算成績は、27年218勝164敗、最多勝3回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回。

もちろん数々の最年長記録も残している。

さて、この球界のレジェンド山本昌はどのようにして48歳の今も実力を保っているのか、番組を振り返りたいと思います。

プロフェッショナル仕事の流儀

毎日の積み重ね

山本昌は、毎日練習の前に自分の決めたアップメニューをこなします。

これは18年前からずっと続けているそうです。

また、例えば自分で決めたダッシュの本数も必ずこなします。

「自分には才能も自信もない。だからこそしっかりやっておかないとバチがあたる」

大ベテランとなった今もマウンドにあがる度に底知れぬ緊張感に襲われるといい、そんなとき

「練習をちゃんとやってきたから大丈夫」

と毎日の積み重ねを信じて、心を落ち着かせていると言います。

儀式化したように毎日繰り返していくことに意味があるのです。

維持するために進化する

いくら毎日の練習を積み重ねていても少しずつ衰えていきます。

そのために山本昌は毎年のように進化を探っているのです。

賛否はあるでしょうが、毎年フォームの修正を考え、48歳になってカットボールの習得にも挑戦しました。

結果的にカットボールは封印することになりましたが、毎日の積み重ねの努力の上に、さらに挑戦するという気持ちを忘れないことが重要なのだと思います。

これらは、プロなら当たり前のことでしょう。

しかし、もっと大切な恩師の教えが根底に流れているのです。

入団4年目勝ち星ゼロの山本昌を救った恩師の教え

恩師との出会い

入団4年目勝ち星ゼロの山本昌は実質的に戦力外通告といえる、アメリカのマイナーリーグ留学を言い渡されます。これは留学という名のドジャースとのパイプのための派遣要員なのです。

そこで、山本昌は、プロ出身ではなくドジャース傘下のマイナーチームの用具係からたたき上げでドジャースの職員となった生原昭宏(アイク)氏と出会います。

しかし、当初は「背広組」が何を言っているんだという気持ちが強かったようです。

ゼロ勝とはいえ、プロにドラフトで入団した自負もあり、なかなか素直にアドバイスに耳を傾けられなかったのもわかります。

それでも、アイク氏は山本昌に一つのことをひたすら伝えるのです。

基本を大切にしろ

それは「基本を大切にしろ」です。

ピッチングを見ては、「上から投げろ」「前ではなせ」「初球はストライク」「低めに投げろ」としつこく基本の大切さを説いたのです。

さらに試合が終わるとアイク氏は山本昌をレストランに連れ出し、一球一球振り返って話し合いました。

その誠実さ熱心さにほだされ、改めて基本を振り返ってみると、実は意外と出来ていないことが多いのに気が付いたのです。

人より抜き出た才能でプロという舞台に立ってもそこで終わりではありません。そこから基本をさらに積み重ねることでもう一皮向け成長する事ができるのです。

まだ終わってない

もう一つアイク氏は山本昌に言葉を残します。

ノーアウト満塁の大ピンチを招いた山本。マウンドにかけよったアイクさんに、思わず「すみません」と謝った。すると、アイクさんは「まだ、終わってない」と一喝した。目が覚めた山本は、後打者を打ちとり、無失点で切り抜けた。

まさに諦めたらそこで試合終了ですね。

 

そして、現役にこだわる理由も、その言葉に関係があるのです。

「僕の野球人生はまだ、終わっていないですし。どれだけのことが出来るかなんて分かりませんよね。これからキャリアハイが来るなんて言ったら、みんな笑うかもしれないですけど。でも分からないじゃないですか。何かがうまくはまればもっと上に行けるかも知れませんし。だから、あきらめる必要は全くないと思います。まだうまくなれると信じて頑張っています」

さいごに

アイク氏の教えは、もの凄く地味で基本的でつまらない事です。

「基本を大切にしろ」

「まだ、終わってない」

しかし、それが出来ない人が多いのが事実なのです。

がむしゃらに練習することも大切だけれど、基本に忠実に一つ一つの動作を確かめるということは凄く大切だと思います。

仕事に関しても、量をこなせば確かに儲かるでしょう。

しかし、「それでは身体が付いていかない」「従業員に無理が出る」「顧客満足度が落ちる」など成長性や気持ちに限界が来ます。

一度行き詰まったら基本に振り返る。

何事にも通じる大切な教えです。




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