世の中に安易に起業を薦める人は多くいます。
起業をすること自体は経済も活性化しますし、収入面でも会社員よりメリットがあります。
しかし、準備を怠っては残念ながら失敗に終わるでしょう。
そこで起業するために重要な事業計画書について考えてみましょう。
生き残れる企業はわずか!?
ネットで「企業の生存率」というものを検索すると次のようなデータがよく出てきます。
- 1年で40%
- 5年で15%
- 10年で6%
- 20年で0.3%
- 30年で0.02%
設立1年目で半数以上の企業が退場させられるというのです。
結構、有名なコンサルタントや経営者もこのような事を言いますが・・・
どこのデータですかね!
中小企業白書2011によると企業の生存率は以下のようなデータが出ています。
- 1年で97%
- 5年で82%
- 30年で47%
実は、起業後5年しても実に80%以上の企業は存続しているのです。
「ネットの根拠の無いデータ(笑)」に踊らされて起業をためらう人が多いですが、実際に起業をしてみるとこんなものなのです。
しかし!
だからといって、無計画に起業をしていては生き残る事はできません。
当たり前ですが、事業を興す場合に下調べは重要です。
市場規模、商品コンセプト、販売計画、販路、立地などなど。
ちなみにですが、アフィリエイトで全く成果の上がらない人は、このような意識が欠けていることが多いです。
ブログを書いて、アフィリエイトをぺたっと貼って終わり。
これでは、人通りのない立地に商品だけ並べて宣伝もしないようなものです。
実際に起業をする人で、こんな無計画な人はいませんよね?
それでは、本題の事業を興すために最低限の起業前の知識やコツは押さえておきましょう。
なぜ、事業計画書が必要か
起業をするためには、いくつか押さえなければいけないポイントがあります。
漫然とそれを頭の中で描いていただけでは、周りにも説得力がありませんし、行き当たりばったりになってしまいます。
そこで計画を具体化し、理論的に事業を構築するために事業計画書を作成するのです。
事業計画書には基本的に次のような項目を記入します。
- 事業の概要・コンセプト
- 市場環境
- 商品コンセプト
- 営業・販売戦略
- 事業上の問題点・リスク
- 事業スケジュール
- 販売計画書・収支計画書
結構、考える内容がたくさんあり、作るのが面倒くさそうですね。
ただ、起業前にこれだけの事を調査し検討することで、思いつきや勢いだけで考えていた事業の将来性について客観的・論理的にチェックすることが出来ます。
また、自分の考えていた事業の強みも再確認する事ができ起業に対する自信も付くというメリットもあります。
そして、最大のメリットは、第三者に納得のできる資料を提示することで銀行などからお金を借りやすくなるという事です。
ぐちゃぐちゃに書かれた事業計画書と、綿密にコンセプトやプランが描かれている事業計画書
あなたならどっちを信用しますか?
事業計画書って何を書けばいいの?
事業計画書を書こう!と思っても、具体的に何を書けばいいか思い当たらない人も多いと思います。
上記に挙げた項目の内、いくつか検討してみましょう。
事業の概要・コンセプト
事業内容・商品説明、顧客ターゲット層をアピールします。
そして、商品・サービスの販売・提供方法とその特徴、なぜ顧客ターゲット層にマッチしているかなど、ここでは事業全体の概要をわかりやすく記載します。
市場環境
これは重要です。
市場環境の調査をし、その商品・サービスのニーズはどれだけ見込めるかをアピールします。
競合他社の商品と自社の商品の比較をし、独自性・新規性・優れている点、それが顧客にとってどのようにメリットがあるのかを記載します。
市場環境の調査というものは客観的なデータであり、相手を信頼させる効果は抜群です。
販売計画書・収支計画書
これも重要です。
起業当初に必要な設備、備品、店舗・事務所などの借入費用、内装工事費、仕入れ費用・広告費、その他の諸経費は見積もる事ができていますか?
これが出来ていないと、借り入れの返済についても説得力がなくなってしまいます。
どの程度初期費用がかかり、どの程度借入金が必要かなど具体的な数字が必要となります。
事業計画書のテンプレートが欲しい!
事業計画書のテンプレートは書籍などでも販売されており、いくつかあります。
ただ、テンプレートの通りに自分が事業計画書を作れば銀行の融資が通るかは、また別の話ですよね。
もし、実例のサンプルが見られるテンプレートがあったら見たいですか?
事業計画書の作成の不安を取り除くために作られたテンプレート
「保証金なしで銀行から2000万円を借り入れる事ができたテンプレート」
その名も「ビジプロ」です。
実際の事業計画書が付いている!
このビジプロの参考になるところは、実際に資金を借り入れたときの事業計画書がサンプルとして付いていることです。
具体的な数字が入っているため(団体名等は伏せてあります)、どの程度の計画表で実際に資金が借りる事ができるかわかり、自分の計画と比較することができます。
エクセルで入力するだけ!
テンプレートがつくってあるため、エクセルに数字を入力するだけで簡単に作成できます。
難しい算式や機能は使ってないので、あとは項目を直すだけです。
テンプレートの強み
なお、テンプレートを手に入れることの素晴らしさは、起業時だけではありません。
再度の借り入れ時や、個人で不動産を取得するときなどにも想像以上の説得力を持たせることができます。
もちろん、綿密な事業計画書は、事業立ち上げのときに親類などに資金を出してもらう後押しにもなるでしょう。
綺麗な事業計画書を作成して、しっかりと準備をして起業するようにしましょう。