
By: ataelw
テニス全米オープンも10日後に迫り、今年こそは錦織圭選手のグランドスラム優勝が期待されています。
昨年は準優勝とあと一歩まで来ました。
今までテニスに興味が無かった人も、錦織圭選手のこれだけの活躍を目にするとテニスを見るのが楽しみになってきますね。
そこで、錦織圭選手のブログと特別インタビューをまとめた一冊「頂点への道」のレビューしてみましょう。
錦織圭とは
既にテレビで錦織圭選手のプロフィールは知っているでしょうが、改めてここで紹介したいと思います。
1989年12月29日生まれ、身長180センチ、体重77キロ、右利き。
テニスを始めたのは5歳のとき、自宅近くの運動公園にあるテニスコートで父親に習い始めました。
父の清志さんは大学時代に同好会でテニスをしていたが、競技としてテニスに取り組んだ経験はありませんでした。
清志さんは独学で知識を得て錦織選手に手ほどきをして、錦織選手とお姉さんと3人で練習をはじめたのです。
そして、小学校に入学すると父親との練習と並行して、近所の松江市のグリーンテニススクールにも通い始めます。
負けず嫌いの錦織選手は、勝つために技術や戦術を学び、12月生まれの体格差を懸命にカバーしました。
6年生になる頃、練習の成果も出て、全国選抜ジュニア選手権12歳以下優勝を皮切りに、全国小学生テニス選手権、全日本ジュニア選手権12歳以下と、小学生「三冠」に輝きます。
松岡修造氏の育成プロジェクト「修造チャレンジ」には小学校6年の11歳から参加し、中学に入るとスカウトによりアメリカ・フロリダ州のIMGアカデミーに渡ることとなります。
プロ転向は2007年10月、ここから錦織選手の活躍が始まります。
翌08年2月には、いきなりデルレイビーチ国際選手権でツアー優勝。
この年のテニス全米オープンでベスト16、年末にはATPワールドツアー最優秀新人に選ばれます。
「頂点への道」はこの頃に始めたブログを元にまとめたものとなっています。
過酷なテニスツアーの実態
錦織圭選手のランキング
- 2008年 56位
- 2009年 898位
- 2010年 101位
- 2011年 24位
- 2012年 16位
- 2013年 19位
- 2014年 5位
- 2015年 4位(最高)
プロ転向の翌年はテニス全米オープンベスト16までいったものの、翌年は右ひじの内視鏡手術を受けてほぼ1年を棒にふってしまいます。
その後は堅実に順位を上げるも、デビューすぐの活躍からしたらグランドスラム優勝がまだなのは遅いぐらいに感じます。
しかし、本書を読むとわかるのは、錦織選手が怪我や連戦の疲労に悩まされているのがよくわかります。
それもそのはずで、テニスのランキングというのは過去52週間の成績のうち、上位18大会の獲得ポイントに基づいてランキングが決定される仕組みとなっています。
ランキングポイントは52週で失効していき、大会によって獲得できるポイントは違います。
大会は年間に全世界30カ国で60大会前後が行われ、ツアー選手はその中で20大会以上を選択して出場しています。
ランキングの維持には高ポイントの大会に参加し、勝ち続けなければいけません。
勝つということは当然試合数は増えます。
したがって、ランキング上位選手は、それだけ多くの試合数をこなした過酷なツアーを乗り越えているのです。
メンタル面の重要さ
年間20大会近くこなすということは、体力面の強化も当然必要なのですが、メンタル面も重要だと本書を読むとわかります。
ブログを書き始めた当初は
最近は悩みが多いです。イライラも多いです。怒りの感情との戦いを自分の中でしている感じです。精神コントロールは本当に難しい。この前の上海の負けがかなりこたえたのかな・・・
と、悩みブログと言われてしまうぐらいメンタル的な内容が多いです。
錦織選手も最初からメンタルモンスターと呼ばれる強靭な精神力を持っていたわけではありません。
練習や実力をつけ、メンタル面でのケアなどを行ったうえで今があるのです。
2013年のブログでは次のように述べています。
緊張というと、何かモヤモヤしたものというイメージがありますが、実は緊張はすべて自分でコントロールできるもんなんだなと。今更ながらに思いました。
錦織選手のメンタル面での大きな成長が読み取れます。
それでも負けて号泣する事もある錦織選手。
プロスポーツとは体力とメンタルの両輪が回らないとトップに立てないのを実感させられます。
一冊を凝縮したセンテンス
自分のすべてをコートに置いてくる。
錦織圭選手は「勝てない相手はもういない」と自分で言えるレベルまでたどり着いています。
これは、ランキング下位のときから常にトップ10選手との勝率を意識して試合をしていたからこそ、錦織選手が実感しているのだと思います。
ランキングについても一喜一憂するレベルではありません。
もう目指すはグランドスラム優勝とランキング1位です。
日本選手のグランドスラム優勝という歴史的な瞬間は、もう間近です。
錦織圭選手の試合が見たい場合、WOWOWに加入するしか方法がありません。
ネットからなら最短15分で視聴をスタートできるので、その方法を紹介します。
全盛期の錦織圭を見逃すな!WOWOWの加入方法
WOWOWの料金は?
WOWOWに加入すると、WOWOWライブ、WOWOWプライム、WOWOWシネマのWOWOW全チャンネルが見放題となります。
テニス全米オープンの放送はWOWOWプライムです。
「WOWOW Tennis Online」という特集番組があります。
さて、気になる料金ですが、WOWOWの通常料金は月額2,300円(税込2,484円)です。
しかし、ネットからの加入は割安になります。
インターネットからWOWOWの加入申し込みをすると『e割』が適用され、最大2ヶ月間、加入日から翌月末まで1,800円(税込1,944円)となります。
テニス全米オープンは8月31日からなので、8月31日に加入すると8月31日~9月30日まで1,800円(税込1,944円)、10月1日から2,300円(税込2,484円)となります。
これだと、最大2ヶ月無料なのに1ヶ月と1日しか無料になりません。
凄く損ですよね。
実はテニス全米オープンを初日無料で見ることができます。
無料ID登録で初日無料のため、全米オープンからWOWOWに加入をするなら9月1日から加入するのがオススメです。
全米オープンだけ見て解約する場合でも、加入の翌月から解約になるので他の番組も含めて2ヶ月フルに楽しんだ方がお得ですよね。
WOWOWを見るために必要なものは?
WOWOWって見るのに何か必要なんじゃないの?
面倒くさそう・・・そんなイメージを持っていましたが、実は簡単です。
- BSデジタルの映るテレビ、B-CASカード
- BSデジタルの映るケーブルテレビ局加入のテレビ
どちらかを備えているテレビがあれば、B-CASカードに20桁の番号があるので申し込み時にB-CAS番号を確認して入力します。
申し込みで気をつけることはたったこれだけ、ネットからの申し込みで15分程度で終わります。
なお、J:COM、スカパー!、ひかりTV、一部のケーブルテレビ局(YCV)経由でご覧の方は、e割対象外となっています。
ここで加入の際に気をつけて欲しい事が1点あります。
昨年のテニス全米オープンで錦織圭選手が決勝に進んだ際にもWOWOWに申し込みが殺到し、視聴可能になるまでに非常に時間がかかるという事態が発生したようです。
また、ボクシングのメイウェザーVSパッキャオ戦のときも加入が殺到したようです。
そろそろ錦織選手がグランドスラム優勝するだろうと、また直前には同様の事態が起こるかもしれません。
グランドスラムは2週に渡って行われるため、9月1日加入でも決勝には十分間に合うでしょうが、2日目以降すぐに見れない場合もあるかもしれないのでご注意ください。
テニスを見るなら知っておきたいBIG4と日本人選手
ここからは余談になりますが、テニス大会を楽しむためには欠かせない重要な選手をさらっと紹介しておきます。
BIG4
現在テニス会にはBIG4と呼ばれる4人の強豪選手がいます。
なんと2004年から2015年8月までのグランドスラム4大会、計47大会中41大会でBIG4の誰かが優勝しています。
もう笑っちゃうぐらいずば抜けた選手達なのです。
- ノバック・ジョコビッチ
ランキング1位
1987年5月22日(28歳)、セルビア出身、身長188cm、体重80kg。右利き。
生涯グランドスラムは達成していないものの、2011年には年間グランドスラム3冠を達成しています。
- アンディ・マレー
ランキング2位
1987年5月15日(28歳)、スコットランド出身、身長190cm、体重84kg。右利き。
ウィンブルドンの2度優勝、6度の準優勝経験があり、グランドスラム決勝の常連です。
また、ロンドン五輪男子シングルス部門でイギリス勢104年ぶりの金メダリストとなっています。
- ロジャー・フェデラー
ランキング3位
1981年8月8日(34歳)、スイス出身、身長185cm、体重85kg。右利き。
既にベテランの域ですが、いまだランキング3位で錦織圭選手が特別に憧れているテニスプレイヤーです。
グランドスラム男子シングルス最多優勝・歴代最長世界ランキング1位・通算獲得歴代最多賞金など数々の記録を持ち、特にランキング1位302週と実に6年近くもトップに君臨していた選手です。
- ラファエル・ナダル
ランキング8位
1986年6月3日(29歳)、スペイン出身、身長185cm、体重85kg。左利き。
何故、ランキング8位のナダル選手がBIG4に名を連ねているのか。
それは、クレーコート(土のコート)にとても強く、クレーコート81連勝、2004年から2015年8月までの全仏オープン(クレーコート)12大会中9大会で優勝しているとんでもない選手なのです。
それだけではなく、キャリア通算でグランドスラム4大会優勝も達成しており、今年は2005年以来初のグランドスラム未勝利という逆に凄い状態となっています。
錦織圭選手も25歳。
そろそろグランドスラム優勝からBIG4に並ぶ活躍に期待ですね。
他の日本選手の活躍は?
- 4位 錦織 圭
- 94位 伊藤 竜馬
- 107位 添田 豪
- 108位 ダニエル 太郎
- 127位 西岡 良仁
- 157位 杉田 祐一
現在、200位以内の日本人選手のランキングは概ね上記のようになっています。
錦織圭選手が突出していますが、伊藤竜馬選手以下もグランドスラムに何度か挑戦しています。
また、西岡良仁選手は、身長170cm、体重63kgとテニス選手でもかなり小柄ですが127位と大健闘しています。
錦織圭選手のコーチであるマイケル・チャン氏も175cmと小柄ながらシングルス自己最高ランキングは2位、グランドスラム優勝1回、準優勝3回の結果を残しており、西岡選手にも期待したいですね。
これを読んでから錦織圭選手の試合を見ると、表情やしぐさ一つ一つに感情移入しちゃいそうです。それだけブログやインタビューを通して錦織圭選手の気持ちが伝わってくる一冊となっています。